私儀、小学生の頃より、真空管ラジオ(受信機)を好きになり、自作のラジオを何台も作ったものです。
その後、オーディオに興味を持ち、ジャズ・クラシック・ボサノバを、スピーカーは旧アルニコ型JBLと真空管の組み合わせで音楽を聞いておりました。
長きにわたり試行錯誤を繰り返し、JAZZ喫茶等からの制作依頼もあり、自作のアルニコ型スピーカーなどを多数製作し現在に至っております。
近頃の市販の音響装置は大変高性能で良い音ですが、少々硬い音に感じ、長時間聴いていると疲れてきませんか?
これは、人ぞれぞれの感性によるものですので、個人差があると思いますが、その点、真空管式(直熱型)の音は柔らかく、音量を上げても耳障りになりません。
小音量の際は、音の隅々までを表現してくれ、まるで目の前で楽器を演奏しているかのように、繊細で広がりのある生演奏の音を彷彿とさせます。
アルニコ型スピーカーが仕上がるたびに、私はその奏でる音に大変喜びを覚えたものです。
〜Kasai製、直熱型真空管の一例です〜
傍熱型真空管での製作は比較的容易と言われていますが、これに対し、内部抵抗の低い直熱型真空管はノイズ等が発生しやすく、製作が難しいと言われています。
この点においても、当方では改良を重ね、高価直熱型真空管を長く余裕を持った長寿設計で製作しております。